1962年/石膏、着彩
高68.0cm、幅35.0cm、奥行26.0cm
西洋絵画 ルネサンスから20世紀まで
会期:2025年01月11日 (SAT)~2025年03月23日 (SUN)
東京富士美術館:新館・常設展示室5
西洋絵画 ルネサンスから20世紀まで
会期:2025年04月12日 (SAT)~2025年06月22日 (SUN)
東京富士美術館:新館・常設展示室6
SUMMARY作品解説
イヴ・クラインは「クライン・ブルー」と呼ばれる青を使って描くモノクロニズムなど、実験的な制作に取り組んだ。本作では石膏製の白いヴィーナス像に青色を吹き付け、本来は重さや量感などの要素をもたないはずの色彩そのものが、あたかも物質として石膏像を包みこんでいるかのような効果を上げている。吹き付けによる青い顔料の毛羽立ちなども独特な表面の肌合いを生み、イヴ・クラインならではの現代的、概念的な「ヴィーナス」像が創造されている。
ARTIST作家解説
イヴ・クライン
Yves Klein1928-1962
ニースに生まれる。19歳の時、ニースの警察学校で柔道の講習を受け、関心を持つ。兵役を経験後、イギリスやスペインに滞在し、語学を学ぶ。スペインで柔道を教え始め、1952年からは日本に滞在。講道館に所属し、4段の段位を取得。フランスに戻り、柔道家としての活動を所望したが、フランス柔道連盟から加入を拒否され、断念。スペインへ戻り、芸術家を志す。クラインはモノクローム絵画という新しい表現領域に挑み、「インターナショナル・クライン・ブルー」と称した青一色の単色画や着彩スポンジを使用した作品、絵具を塗ったモデルを使った作品など、独創的な絵画や立体作品を生み出した。1956年から1962年までの間に1000点以上の作品を手がけ、1961年にはドイツのクレーフェルトで大回顧展が開催されたが、その翌年、心臓疾患により34歳の若さで他界した。
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