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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

水平線上のスコール Squall on the Horizon

1872-73年/油彩、カンヴァス

53.6×72.4cm

展示中

西洋絵画 ルネサンスから20世紀まで

会期:2024年04月09日 (TUE)2024年06月23日 (SUN)

東京富士美術館:新館・常設展示室1〜5

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教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

クールベの海景は、1865年から1873年にかけての9年間に集中している。この時期、彼は英仏海峡に面した美しいノルマンディーの海岸を訪れ、静かな海、荒れ狂う海、船のある浜辺、絶壁が海に迫り出す特異な景観で知られるエトルタの断崖などを連作風に描いている。とくに1869年のエトルタ滞在中には、生涯で最も多くの海景画を残した。その数はカタログレゾネに所収の作品だけでもおよそ50点以上にのぼる。 クールベは、1871年に国会議員、パリ市会議員の選挙で続けて落選。その後、パリ・コミューンの際にサント=ペラジー監獄に入牢。しかし病気のため手術をうける。1873年にスイスに亡命するまでの間、生まれ故郷のオルナンですごすが、体調は思わしくなかった。こうした困難な時期に、クールベにとって絵画上の最良のモチーフとなったのは、ノルマンディーで見た重厚な迫力で押し寄せてくる荒れた嵐の海であった。 本作は、友人の手紙によると、クールベがこのオルナンに滞在していた1872年から73年にかけて制作した一連の海景画のうちの一枚だと推測される。オルナンはスイス国境に近い地方都市で、海には全く縁がないところであるが、1869年のエトルタでの集中的な制作のおかげで、以後数年間は海景をしばしば再創造することができたのであろう。動感あふれる大波の塊は彼の絶好のテーマで、波の内側に秘められた自然界の力強さを、パレットナイフを駆使して重量感豊かに描いている。この「波」の連作は、有名な「鹿」の連作と並んでクールベ絵画の代名詞ともいえるものである。

ARTIST作家解説

ギュスターヴ・クールベ

Gustave Courbet1819-1877

フランス・オルナンの富裕な家に生まれる。20歳の時にパリに出て、巨匠の模写に励んだ。17世紀オランダ絵画の写実性や現実主義がその作風に与えた影響は大きい。1855年には有名な《画家のアトリエ》を含む個展を自費で開催。「古典的理想化を排して現実に忠実な絵画を」と主張する彼はレアリスムの父と呼ばれた。普仏戦争後、入獄。1873年にはスイスへ亡命、現地で没した。

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INFORMATION作品情報

出品歴

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1990年9月22日 (土)~10月21日 (日)

西洋絵画名品展 中央日報・湖巖ギャラリー(韓国、ソウル)

来歴

Provenance: Collection de M.Mazaroz et Ribalier, acquired from the artist (sale, Paris Hôtel Drouot, May 13-14, 1890,lot 15, sold for FF980) Galerie Robert Schmit, Paris Hirshl &Adler Galleries, New York James C. Brady ,New York, 1965 Acquired by the present owner in1969 Exhibited: New York, Hirshl & Adler Galleries, Selections from the Collection of Hirshl & Adler Galleries, 1964-1965, no.55, illustrated in the exhibition catalogue New York, Hirshl & Adler Galleries, Retrospective of a Gallery ; Twenty Years, 1973, no.28, illustrated in the exhibition catalogue

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