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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

ジョフラン夫人 Portrait of Madame Geoffrin

1738年/油彩、カンヴァス

145.0×115.0cm

展示中

西洋絵画 ルネサンスから20世紀まで

会期:2024年04月09日 (TUE)2024年06月23日 (SUN)

東京富士美術館:新館・常設展示室1〜5

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教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

モデルのジョフラン夫人が39歳の時に描かれた肖像画。ジョフラン夫人は、18世紀パリ社交界の著名な人物で、文学や芸術に造詣が深く、彼女が主宰するサロンには常に著名な哲学者や文学者、画家、彫刻家らが招かれていた。 マックス・フォン・ベーンの『ロココ』にある記述によれば、バイエルン王太子妃の侍従の娘として生まれた彼女はジョフランに嫁ぎ、15万リーヴルの年収を惜しみなくサロンにつぎ込み、週2回客を集めた。水曜日には、モンテスキュー、マリヴォー、マルモンテル、ダランベール、ヴォルテール等が、月曜日には、ブーシェ、ラ・トゥール、ヴェルネ、ドルーエ、ブーシャルドン等が集った。若きモーツァルト少年もここで演奏をしたという。彼女のサロンは、実に30年近くもの間、文学、芸術の世界をリードする存在であった。 この肖像画で、ナティエはジョフラン夫人を非常に繊細なタッチで描いている。彼女の理知的な顔立ち、白絹のローブとバラ色の外套、左手下の書物などにより、画面全体に際だった気品と知性が漂っている。

ARTIST作家解説

ジャン=マルク・ナティエ

Jean-Marc Nattier1685-1766

ナティエは上流社会の貴婦人たちの庇護を背景に、彼女らを神話や寓意上の女神になぞらえて描き、いわゆる扮装肖像画の形式を流行させた。フランス王室にも迎えられ、ルイ15世の息女たちの御用画家としても活躍したが、後年になって厳正な審美眼に立つ批評家ドゥニ・ディドロから攻撃を受け、「紅白粉で絵を描いた」と非難された。しかし、彼がこの年代に描いた力作には、充実した様式美と繊細な感受性が溢れており、典雅なロココ趣味で女性を描く肖像画家として開花したナティエの才能を認めることができよう。

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INFORMATION作品情報

出品歴

2020年5月26日 (火)~8月16日 (日)

フランス絵画の精華 ー大様式の形成と変容 大阪市立美術館(大阪、大阪市)

2020年2月4日 (火)~3月29日 (日)

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2017年4月29日 (土)~6月25日 (日)

東京富士美術館コレクション −美の東西− 新居浜市美術館(愛媛、新居浜市)

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2015年6月27日 (土)~8月30日 (日)

美の饗宴 西洋絵画の300年―バロック、ロココからエコール・ド・パリまで 八幡浜市民ギャラリー(愛媛、八幡浜市)

2015年4月29日 (水)~6月21日 (日)

美の饗宴 西洋絵画の300年―バロック、ロココからエコール・ド・パリまで 徳島県立近代美術館(徳島、徳島市)

2009年2月7日 (土)~3月29日 (日)

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2008年12月6日 (土)~1月25日 (日)

アジアとヨーロッパの肖像 福岡アジア美術館(福岡、福岡市)

2008年9月30日 (火)~11月24日 (月)

アジアとヨーロッパの肖像 国立国際美術館(大阪、大阪市)

2006年3月7日 (火)~6月4日 (日)

サン=ゴバン(1665-1937):歴史の中の企業 オルセー美術館(フランス、パリ)

2002年10月5日 (土)~11月4日 (月)

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2002年9月7日 (土)~9月29日 (日)

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2002年5月16日 (木)~6月23日 (日)

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1997年6月14日 (土)~7月7日 (月)

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1990年11月3日 (土)~12月2日 (日)

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1990年9月22日 (土)~10月21日 (日)

西洋絵画名品展 中央日報・湖巖ギャラリー(韓国、ソウル)

来歴

Provenance: Collection de Madame Geoffrin, jusqu’à sa mort en 1777 Collection de sa fille unique, Marie-Thérèse, marquise d’Estampes, jusqu’à sa mort en 1791 Collection Louis Félicité Omer, marquis d’Estampes, neveu de son mari, jusqu’à sa mort en 1833 Collection Ludovic Omer, marquis d’Estampes, fils du précédent, jusqu’à sa mort en 1875 Collection Théodore, comte d’Estampes, fils du precedent, jusqu’en 1899 Collection Robert, marquis d’Estampes, neveu du précédent Collection comtesse de Bruce, née Anne d’Estampes Exhibited: Paris,Musée Carnavalet, Les Grands Salons littéraires, 1927, n°.136, reproduit p.8 Paris, Bibliothèque Nationale, Troième Centenaire de l’Académie Française, 1935, no.525 「18世紀珠玉のフランス絵画展」、東京富士美術館、1988

参考文献

Literature: Marquis de Ségur, Le Royaume de la rue Saint-Honoré, Madame Geoffrin et sa fille, Parias, 1897, p.493, reproduit en frontispice P. de Nolhac, J.M. Nattier, Peintre de la Cour de Louis ⅩⅤ, Paris, 1905, pp.52,53 et 141, reproduit p.54 P. de Nolhac, J.M. Nattier, Peintre de la Cour de Louis ⅩⅤ Paris, 1925, pp.95 et 254 « Une Exposition au Musée Carnavalet: les Grands Salons », Le Gaulois Artistique, 21 avril 1927, p.108, reproduit p.111 Répertoire des Biens Spoliés en France durant la gurre 1939-1945, tome Ⅱ,Berlin, 1947, p.35, n°259, reproduit p.41 「18世紀珠玉のフランス絵画展」カタログ、no.21、東京富士美術館、1988

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