ジャン=マルク・ナティエ( Jean-Marc Nattier)の作品が 3件見つかりました。
Jean-Marc Nattier 1685-1766
ナティエは上流社会の貴婦人たちの庇護を背景に、彼女らを神話や寓意上の女神になぞらえて描き、いわゆる扮装肖像画の形式を流行させた。フランス王室にも迎えられ、ルイ15世の息女たちの御用画家としても活躍したが、後年になって厳正な審美眼に立つ批評家ドゥニ・ディドロから攻撃を受け、「紅白粉で絵を描いた」と非難された。しかし、彼がこの年代に描いた力作には、充実した様式美と繊細な感受性が溢れており、典雅なロココ趣味で女性を描く肖像画家として開花したナティエの才能を認めることができよう。