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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

キャンベル・スープ缶 Colored Campbell’s Soup Can

1965年/シルクスクリーン・アクリル、カンヴァス

92.0×61.0cm

展示中

西洋絵画 ルネサンスから20世紀まで

会期:2025年07月12日 (土)2025年09月15日 (月)

東京富士美術館:新館・常設展示室6

西洋絵画 ルネサンスから20世紀まで
会期:2025年10月04日 (土)2026年01月18日 (日)
東京富士美術館:新館・常設展示室6

画像のご利用について
教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

ウォーホルはアメリカのポップアートの旗手として、非常に衝撃的で独創的な作品を制作した。彼は人気スターの写真や、工業製品などのデザインを主題にして、そのオリジナルのイメージを保ったまま、鑑賞者の受け止め方を変化させることで、全く「新しい」芸術作品を次々に創造する、という離れ業をやってのけたのである。 このために活用された手法が、イメージを繰り返し反復して見せることであり、本作はその典型的な代表作。あるイメージが幾度となく繰り返して目の前に提示されることで、本来そのイメージに持たされていた意味や宣伝メッセージが薄れ、新しい見え方が鑑賞者の前に現れてくる。 「今日のスープは用意しましたか。一日一回、毎日スープ。もちろんキャンベル・スープ」という宣伝メッセージは、ウォーホルの手による反復の過程の中で、企業の商品宣伝の意味を失い、アートとして生まれ変わってくる。この効果を実現するためにウォーホルが活用したのが、版画技法であるシルクスクリーン技法であった。ウォーホルはこの版画技法とアクリル絵の具による絵画表現をミックスして複製技術と手仕事の組み合わせによる制作を行った。「複製」と「オリジナル」がウォーホルという独創性豊かな芸術家の仕事によって結びあわされた結果、「ウォーホルのスープ缶」が誕生した、とでもいえようか。

ARTIST作家解説

アンディ・ウォーホル

Andy Warhol1928-1987

アメリカ・ピッツバーグ出身のポップ・アートの代表的作家、版画家、映画製作者。広告デザイナーとして出発し、1960年代には、スターのピンナップや漫画などの大衆的な商業美術からのイメージを主題とした作品を発表。反復の手法を多く用い、シルクスクリーン技法を絵画へ応用し、独創的な作風を確立。1965年には映画製作への専念を宣言しつつも作品制作とデザインの創作は続けられた。代表作には《32のキャンベルスープ缶》(ニューヨーク近代美術館蔵)など。

同じ作家の作品一覧

INFORMATION作品情報

出品歴

2019年1月12日 (土)~5月4日 (土)

西方絵画500年 上海宝龍美術館(中国、上海)

2018年10月23日 (火)~12月23日 (日)

西方絵画500年 清華大学芸術博物館(中国、北京)

2017年4月29日 (土)~6月25日 (日)

東京富士美術館コレクション −美の東西− 新居浜市美術館(愛媛、新居浜市)

2005年4月22日 (金)~5月29日 (日)

印象派と西洋絵画の巨匠 八代市立博物館未来の森ミュージアム(熊本、八代市)

2003年1月2日 (木)~1月26日 (日)

近代洋画の巨匠たち 佐賀県立美術館(佐賀、佐賀市)

2002年11月8日 (金)~11月24日 (日)

近代絵画の巨匠たち さよなら美術館 いつか見たあの名画 長崎県立美術博物館(長崎、長崎市)

2002年9月7日 (土)~9月29日 (日)

東京富士美術館の名品 西洋絵画の400年 そごう美術館[横浜駅東口/そごう横浜店6階](神奈川、横浜市)

2002年5月16日 (木)~6月23日 (日)

西洋絵画の400年 ヴァン・ダイク、ターナー、モネ、モディリアーニら巨匠たちの競演 熊本県立美術館・本館(熊本、熊本市)

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