『源氏物語 THE TALE OF GENJI』に出品されている作品をご紹介させていただきます。
平安時代の王朝文化の気風を伝える貴重な断簡(だんかん)を特別公開!
本展では、伝 寂蓮《源氏物語絵巻詞書断簡(松風段)》と《源氏物語絵巻詞書断簡(末摘花段・常夏段・柏木第一段)》を、それぞれ期間限定で特別公開いたします。
断簡とは、文書・経文・古筆などが本来の形を失い、その一部分の切れた状態になったものをいいます。
この作品は、現存最古の源氏絵として有名な国宝《源氏物語絵巻》の詞書(ことばがき)部分の断簡で、諸家に分蔵されて現代に伝わっている平安時代文化の貴重な作例です。
金銀の箔(はく)や野毛(のげ)を散りばめた豪華な料紙に、その書風の特徴から、寂蓮をはじめ5人の平安時代の歌人・書家等によって書かれたものと考えられています。
書芸文化院 春敬記念書道文庫所蔵が所蔵する、貴重な国宝絵巻の詞書断簡が特別に出展されます。「松風段」が前期(2月24日(土)〜3月10日(日))、「末摘花段・常夏段・柏木第一段」が後期(3月12日(火)〜24日(日))の公開になります。お見逃しなく。
※図版は「松風段」