A Pageantry of Faces: The Magical Allure of Human Expressions
開催期間 2016年1月5日(火)~2016年3月21日(月)
主催:東京富士美術館
優れたポートレイトは、私たちが出会ったことのない人物でも、時にその人生までも雄弁に語ってくれることがあります。 絵画のヒエラルキーにおいて、肖像画は、宗教画や歴史画に次いで重要なジャンルとみなされていました。それゆえ肖像画家には、ただ単にモデルの表面を写しとるだけでなく、その人の内面までも描き出す力量が求められました。 宗教とともに密接に発展してきた西洋絵画の歴史において、顔を描くことはすなわちキリストやキリスト教の聖人の顔を描くことでした。宗教の枠を超えた肖像画はルネサンス期に発展します。王侯貴族やパトロンたちを描いた肖像画の登場です。古代ギリシア・ローマを範としたルネサンスは、人間・個人の存在そのものへの関心を呼び起こしたのです。 肖像画は17世紀オランダにおいて大きな隆盛を見せます。海洋貿易で繁栄したオランダには裕福な市民層が増え、それにともなって絵画の需要も増大しました。彼らの求める絵画は難しい宗教画や歴史画ではなく、知識がなくても理解が容易な風景画や静物画、そして彼らを描いた肖像画でした。 王侯貴族たちも、屋敷や宮廷に飾るために、ときには複数の肖像画を描かせました。優雅で気品や威厳に満ちた王侯貴族の肖像画は、子孫に残す一族の歴史であり、家の誇りの源泉でもあったのです。 19世紀半ば、写真の技術が登場します。手軽に被写体を紙に写しとれる写真は瞬く間に社会に広がりました。最初は絵画のような写真が好まれていましたが、やがて瞬間を切り取ることのできる写真独自の表現を生かした肖像写真が登場します。被写体となった人物が一瞬見せる表情やしぐさに、その人の性格や想い、ときには人生までも雄弁に物語るような優れた肖像写真が生み出されるようになりました。 本展では、東京富士美術館のコレクションのなかから、描かれた顔(絵画)、写された顔(写真)、彫られた顔(彫刻)など、さまざまな手法で表現されたポートレイトに焦点をあてて、そこに表現される人間の魅力の再発見をしたいと思います。
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