享和2年(1802)頃/木版多色刷 大判錦絵
38.3×25.0cm
SUMMARY作品解説
本図は、美しい女性の背中を按摩が揉んでいるところ。あるいは画中文の内容から、座頭とその妾とも考えられる。文には、男に貢がれた金で若い女中をこき使うような不遜な女にならないよう、まじめに暮らすようにとの教訓が書かれている。
ARTIST作家解説
喜多川歌麿
Kitagawa Utamaro1753-1806
はじめ狩野派の絵師鳥山石燕に習い、北川豊章と名乗る。20代は版本挿絵の仕事を主とする。28歳の時、版元蔦屋重三郎の後押しで刊行された『画本虫撰』が出世作となる。その後、《婦人相学十躰》などの美人画の大首絵の揃物を発表。内面に迫るかのような描写で大衆を虜にした。晩年は幕府による規制が強まり、文化元年(1804)、『絵本太閤記』の出版に関わり手鎖50日の刑に処されると、その2年後に没した。
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INFORMATION作品情報

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