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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

白磁刻花蓮華文鉢 Bowl with Carved Design of Lotus, White Porcelain

金(12世紀)/

高15.0cm、口径33.5cm、底径14.7cm

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教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

大変薄作りの深鉢で、外側には三重に鎬(しのぎ)蓮弁を浮き彫り風に施し、内面には蓮の葉を線刻で伸びやかに表す。定窯では、碗や鉢を量産するために、口の部分を下にし、匣鉢(さやばち)と呼ばれる陶製の容器の中で幾つも重ねて焼成する。これは伏せ焼きと呼ばれる方法で、釉着を防ぐため、口は、釉薬を剥ぎ取り無釉にする。また、定窯に特徴な象牙色の肌は、窯の燃料が薪ではなく、石炭であるため、炎が高く上がらず、酸化気味に焼成されることに起因すると考えられている。

ARTIST作家解説

定窯

Ding Ware

唐時代後期から元時代の窯。窯跡は、河北省保定市曲陽県一帯に分布。唐時代後期には、実用器としての碗などの白磁が作られた。北宋時代には、白磁を中心に黒釉・柿釉の製品も作られたが、壺・瓶は少なく碗・皿・鉢が中心。白磁は、わずかに黄みを帯びた温かみのある白色を呈し、碗・皿・鉢などの多くは伏せ焼きにより焼成。北宋時代前期には細い線彫りによる文様が主流を占めるが、後期には浅い箆彫りによる刻花文が出現し、金時代以降は型を用いた印花文が主体となる。

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