明治42年(1909)/紙本着色 屏風装(六曲一双)
130.3×280.2cm(各)
SUMMARY作品解説
右隻に春のしだれ桜とたんぽぽ。左隻に秋の楓とりんどう、おみなえし、芒が描かれる。左右に季節の風趣を対比させて、没線主彩、たらしこみなどを用いながら、琳派風に描いたもの。余白を大きく残すなかに、凛と咲くたんぽぽ、真っ青なりんどうが双方の画面を引きしめ、さらに落ちかかる一葉の楓が一瞬の時の流れを意識させ、静寂な雰囲気を与えている。五浦時代に描かれた優品のうちの一つ。
ARTIST作家解説
横山大観
Yokoyama Taikan1868-1958
茨城に生まれる。東京美術学校1期生として入学。明治31年(1898)、師・岡倉天心に従い日本美術院創設に参加し、西洋画の技法に示唆を得た没線描法による作品を発表。後、院の移転に伴い、茨城県五浦に移住。大正3年(1914)には天心の遺志を継ぎ、院を再興。生涯師の理想実現のため創意模索し、独自の気宇広大な世界を確立した。昭和12年(1937)に第1回の文化勲章を受章。
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