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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

富貴花鳥図 Magnificent View of Birds and Flowers

弘化5年(1848)/絹本着色 軸装

128.0×47.0cm

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教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

牡丹は別名「富貴花」ともいい、画題にある「富貴」は牡丹のことを指す。椿山の描いた牡丹の代表作といえば、《玉堂富貴・遊蝶・藻魚図》の三幅対があるが、本作は同作に引けをとらないほどの大ぶりな赤・黄・白の3輪の牡丹が、椿山特有の没骨描法で端正なまでに描かれている。上には2羽の尾長鳥が戯れており、その周囲には木蓮と海棠が無数に咲き薫り、華やかさを演出している。

ARTIST作家解説

椿椿山

Tsubaki Chinzan1801-1854

江戸小石川に生まれる。名は弼。字は篤甫。はじめ谷文晁門の金子金陵につき、金陵の死後、文晁に師事。後に渡辺崋山の門に入る。花鳥、人物を得意とし、中国清代初めに活躍した惲南田に私淑し、没骨法を取り入れ、独自の淡麗で軽妙な画風を完成させた。謹厳実直な性格で、天保10年(1839)、蛮社の獄で師崋山が捕えられると救命に尽力した。門人には崋山の息子小華の他、野口幽谷などが出た。54歳で没。

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