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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

白菊図屏風 Folding Screen with Design of White Chrysanthemums

桃山時代(16世紀)/紙本金地着色 屏風装(六曲一双)

161.0×350.0cm(各)

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教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

垣根の周囲を覆い尽くすように咲き誇った大ぶりの白菊に花の持つ強い生命力を感じる。六曲一双という金地の大画面に白菊と垣根、土坡、水流のみを描く豪快な表現様式は桃山時代全体の障屏画における大きな特長といえる。中でも自然そのものが持つ美しさを単純かつ明快に表現した大らかな作風は長谷川派のそれに近いものを感じさせる。垣根や水流に変化を持たせながら、主題である白菊の端正な美しさを見事に伝えた桃山障屏画の品格溢れる名品。

ARTIST作家解説

長谷川派

Hasegawa School

桃山時代の長谷川等伯を始祖とする画派。等伯の画風を受け継ぎ、水墨画、障壁画等に腕を振るった。大ぶりで豪華な金碧障屏画は、伸びやかなフォルムと金地による明快な色彩が、町衆に受け入れられ人気を博した。公家や武家からも注文を得、幅広い画作は、狩野派と並び称された。等伯とその子久蔵が一門を率いて制作した、京都・智積院の障壁画が残る。江戸初期までは画家名、作品とも知られているが、中期以降のことは明らかでない。

同じ作家の作品一覧

INFORMATION作品情報

出品歴

2021年9月17日 (金)~10月17日 (日)

東京富士美術館 日本画名作展 天童市美術館(山形、天童市)

2020年6月1日 (月)~7月5日 (日)

日本美術の巨匠たち 島根県立美術館(島根、松江市)

1998年5月1日 (金)~6月30日 (火)

日本名画文物展—日本美術400年史・桃山時代〜近代 国父記念館(台湾、台北)

1996年10月8日 (火)~11月17日 (日)

日本の美<雅>と<彩> 富士美術館名品展 北海道立帯広美術館(北海道、帯広市)

1995年3月15日 (水)~5月12日 (金)

日本美術の名宝展 米州開発銀行文化センター(アメリカ、ワシントン)

1994年2月4日 (金)~3月27日 (日)

日本美術の名宝展 香港中文大学文物館(中国、香港・沙田)

1993年2月8日 (月)~3月14日 (日)

日本美術の名宝展 コロンビア国立博物館(コロンビア、サンタフェ・デ・ボゴタ)

1990年3月3日 (土)~4月10日 (火)

日本美術の名宝展—日本の美とこころ— アルゼンチン国立美術館(アルゼンチン、ブエノスアイレス)

1989年5月29日 (月)~7月23日 (日)

日本美術の名宝展 タプローコート・オリエンタルギャラリー(イギリス、タプローコート)

1988年5月3日 (火)~8月24日 (水)

永遠の日本の名宝展 フランス学士院ジャックマール・アンドレ美術館(フランス、パリ)

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