冨嶽三十六景 身延川裏不二 Thirty-six Views of Mount Fuji: The Back of Mt. Fuji from Minobu River
天保1−天保3年(1830-32)頃/木版多色刷 横大判錦絵
25.0×37.8cm
SUMMARY作品解説
当館所蔵の収蔵番号6269-EA328と同じ図柄だが摺りが違う。本作では富士の左側に競り立つ山肌の茶色が反転している。後年に違う摺りのパターンの一つとして摺られたものと考えられる。違いを比較してみるのも面白い。
ARTIST作家解説
葛飾北斎
Katsushika Hokusai1760-1849
19歳の時に勝川春章に入門し、春朗と名乗る。師春章没後、勝川派を離れ、俵屋宗理を襲名。以後、戴斗、北斎、画狂人、為一、卍老人など30余り画号を使った。40歳半ばから曲亭馬琴著の『椿説弓張月』など、当時流行した読本挿絵を多く手がける。文化11年(1814)、絵手本をまとめた《北斎漫画》を発表。70歳代に入り、代表作《冨嶽三十六景》をはじめ錦絵の揃物を次々と版行。最晩年は肉筆画にも筆を揮った。
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