天保1−天保3年(1830-32)頃/木版多色刷 横大判錦絵
25.3×37.8cm
2025年03月29日 (SAT)~2025年05月25日 (SUN)
江戸から近代へ─東京富士美術館浮世絵所蔵展
創価美術館(台湾、高雄)
SUMMARY作品解説
三島越とは、甲府盆地から富士山麓を経て駿河国・相模国へと続く鎌倉往還(各地方と鎌倉を結ぶ古道)を指す。本図は、鎌倉往還の甲駿国境にある籠坂峠から臨んだ富士の姿とみられる。画面中央を巨木が貫き、背後に富士がそびえる圧巻の構図である。3人の旅人が手をつないで巨木の大きさを計ろうとするしぐさがいかにも人間らしい。富士の周囲に漂う雲の形もユニークな雰囲気を醸し出している。
ARTIST作家解説
葛飾北斎
Katsushika Hokusai1760-1849
19歳の時に勝川春章に入門し、春朗と名乗る。師春章没後、勝川派を離れ、俵屋宗理を襲名。以後、戴斗、北斎、画狂人、為一、卍老人など30余り画号を使った。40歳半ばから曲亭馬琴著の『椿説弓張月』など、当時流行した読本挿絵を多く手がける。文化11年(1814)、絵手本をまとめた《北斎漫画》を発表。70歳代に入り、代表作《冨嶽三十六景》をはじめ錦絵の揃物を次々と版行。最晩年は肉筆画にも筆を揮った。
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