江戸時代前期(17世紀)/紙本墨書 軸装
31.7×47.9cm
SUMMARY作品解説
小堀遠州は桃山時代から江戸時代前期にかけての茶人。遠州流の祖。早くから古田織部(1543-1615) に茶の湯を学んだ。徳川三代将軍家光(1604-51) に献茶し、これが将軍家茶道師範の称のおこりとなった。「きれいさび」の茶を主張し、また、建築、造園をも手がけた。本作は中央に大きく「風清」の二字を横書きに大書した作品。個性的な書風であり、茶人遠州の面目躍如たるものがある。左隅に「宗甫」(朱文瓢箪印)の印を押す。
ARTIST作家解説
小堀遠州
Kobori Enshu1579-1647
江戸初期の茶人、武将。名は政一。近江国坂田郡小堀村に生まれる。徳川家康に仕え、一万二千石を領し、数多くの普請奉行、伏見奉行などの要職についた。茶を古田織部に学び、徳川家光の茶道師範となる。遠州流の祖となり、その茶風は「きれいさび」といわれ、均衡のとれ洗練された美が、王朝文化と禅宗文化の混淆の中に創られた。この新しい審美眼から多くの遠州好みの茶道具が選定され、中興名物などがのちに成立した。陶磁器は遠州七窯を指導、書は定家様をよくした。
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