SUMMARY作品解説
これらの銅版画は、画家の生前には未発表であったものである。ドラクロワの親しい友人で、美術史家で画家・彫版家であったフレデリック・ヴィヨ(1809─75)が原版を保存していたもので、ドラクロワの死後、1865年にこれらの6枚が1セットにまとめられて出版された。この版画集の表紙にもドラクロワの銅版画が刷り込まれている。ドラクロワはヴィヨからエッチングの手ほどきを受け、当初は二人の共同作業で版が制作されたことも多かったが、1832年以降は、ドラクロワが一人で彫版を手がけるようになった。
ARTIST作家解説
ウジェーヌ・ドラクロワ
Eugène Delacroix1798-1863
フランス・ロマン主義の代表的画家。幼少よりデッサンと音楽の才能を発揮し、17歳の時、古典主義画家ゲランのアトリエに入る。同門にジェリコーがいた。この頃ゴヤ、ルーベンスなどの作品を模写し、ダンテ、シェークスピア、バイロンなどの文学作品から主題をとって創作をした。ドラクロワの芸術の特質は色彩の鮮やかさと感情の表出にあり、彼の革命的な仕事が近代絵画への道を開き、印象派の絵画を導くことになった。代表作に《民衆を導く自由の女神》《サルダナパールの死》(共にルーヴル美術館蔵)など。
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