江戸時代/紙本金地着色 屏風装(六曲一双)
187.0×358.0cm(各)
SUMMARY作品解説
鳳凰は古来中国で尊ばれた想像上の瑞鳥で、種々の動物の特徴が組み合わされた姿に表され、五色絢爛で青桐に宿り、竹の実をついばみ、永遠の時を生きるといわれる。こうした中国画の伝統的画題が日本に移入され、やがて日本独自の鳳凰図が吉祥の表現として定着するようになった。本図は雌雄一対の鳳凰が、左隻では竹と牡丹の組み合わせで、右隻では桐との組み合わせで描かれ、狩野派らしい太く力強い筆跡は、この屏風を勇壮で男性的なものにしている。
ARTIST作家解説
狩野派
Kano School
日本絵画史上最大の漢画系画派。室町後期から明治初期の約400年にわたって存続し、絵画史のなかで大きな役割を果たした。創始者は、室町幕府の御用絵師、狩野正信。その後、狩野元信、狩野永徳ら優れた絵師を輩出し画壇の覇権を握る。江戸時代には、狩野探幽をはじめとする江戸狩野が形成され、代々幕府の御用絵師としての地位を保証されるに至った。
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INFORMATION作品情報
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