弘化1年(1844)頃/木版多色刷 幅広柱絵判錦絵
67.1×21.8cm
江戸から近代へ─東京富士美術館浮世絵所蔵展
会期:2025年03月29日 (SAT)~2025年05月25日 (SUN)
創価美術館(台湾、高雄)
SUMMARY作品解説
ARTIST作家解説
菊川英山
Kikukawa Eizan1787-1867
天明7年、江戸市ヶ谷(現在の東京都新宿区)で生まれる。父英二は狩野派に学ぶ画心のある人物であった。最初父から絵を学び、後に鈴木南蘋につき、友人でもあった葛飾北渓から北斎の影響も受けたとされる。画壇登場の背景は明らかではないが、文化年間初めにはすでに活躍の跡がみられ、活動の初期から初代歌川豊国と交友をもつ。主に美人画を手がけ、喜多川歌麿作品から画風・画想を得るも、どこかにあどけなさと気品を漂わせる独自の美人像を確立した。代表作には《風雨流美人近江八景》などが挙げられる。長女誕生を背景に母子像も多く手がけ、文化後期には注文もピークを迎えた。文政8年、盟友豊国の死を機に画業は細り、晩年は娘の嫁ぎ先である藤岡市に身を寄せ、肉筆画を中心に制作を当たった。同時代の絵師の多くが世を去った慶應3年、81歳で没した。
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INFORMATION作品情報

1995年9月16日 (土)~10月1日 (日)
浮世絵名作展 シンガポール髙島屋アートギャラリー(シンガポール、シンガポール)
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