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菊川英山( Kikukawa Eizan)の作品が 2件見つかりました。
Kikukawa Eizan 天明7(1787)-慶応3(1867)
天明7年、江戸市ヶ谷(現在の東京都新宿区)で生まれる。父英二は狩野派に学ぶ画心のある人物であった。最初父から絵を学び、後に鈴木南蘋につき、友人でもあった葛飾北渓から北斎の影響も受けたとされる。画壇登場の背景は明らかではないが、文化年間初めにはすでに活躍の跡がみられ、活動の初期から初代歌川豊国と交友をもつ。主に美人画を手がけ、喜多川歌麿作品から画風・画想を得るも、どこかにあどけなさと気品を漂わせる独自の美人像を確立した。代表作には《風雨流美人近江八景》などが挙げられる。長女誕生を背景に母子像も多く手がけ、文化後期には注文もピークを迎えた。文政8年、盟友豊国の死を機に画業は細り、晩年は娘の嫁ぎ先である藤岡市に身を寄せ、肉筆画を中心に制作を当たった。同時代の絵師の多くが世を去った慶應3年、81歳で没した。