SUMMARY作品解説
[第28回ヴェネツィア・ビエンナーレ出品作]昭和31年(1956)、当時「美術のオリンピック」と称されたヴェネツィア・ビエンナーレへ出品し、国際版画大賞を受賞した歴史的作品。本作は志功が戦後初めて手がけた《鐘渓頌》(24柵)の版木の中から12柵を選び構成したもの。志功はこの作品で初めて身体の中に彫りこみをいれ、丸みをおびた人体表現に成功している。男、女、仁王、阿修羅などの佛者たちが独特の愛すべき人物像として生き生きと描かれる。
ARTIST作家解説
棟方志功
Munakata Shiko1903-1975
青森に生まれる。画家を志し上京。第9回帝展で入選を果たすが、第5回国展の川上澄生作の《初夏の風》(鹿沼市立川上澄生美術館蔵)に感銘を受け、本格的に版画制作にあたる。後、国展に出品を続け、評価を得る。昭和27年(1952)、日本板画院を創立。同30年(1955)、サンパウロ・ビエンナーレで版画部門グランプリ、翌年のヴェネツィア・ビエンナーレでは国際版画大賞を受賞。同45年(1970)、文化勲章を受章し、文化功労者となる。
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