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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

神嶽不二山 Mount Fuji

昭和15年(1940)/紙本着色 軸装

73.5×94.0cm

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教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

「紀元二千六百筆」との年記があることから昭和15年(1940)の作であることが分かる。同年は神武天皇の即位から2600年を当たる節目の年であることから各地で記念の奉祝展が多く開催された。大観は同年の4月、日本橋の高島屋と三越の2会場でそれぞれ「横山大観紀元二千六百年奉祝記念展」を開催し、そこに《海に因む十題》《山に因む十題》として各々10点ずつを出品し、売上金の50万円を全て陸海軍に献納したことは有名である。本作もこうした奉祝ムードの中で、同様の展覧会もしくは個人の依頼によって描かれたものと思われる。大型の画面に淡墨と胡粉を使い、靄の中からセピア調に浮かび上がらせた富士の姿は壮麗で神々しさすらおぼえる。富士の山頂の形状からすると、南西側の静岡方面から見た富士と思われる。

ARTIST作家解説

横山大観

Yokoyama Taikan1868-1958

茨城に生まれる。東京美術学校1期生として入学。明治31年(1898)、師・岡倉天心に従い日本美術院創設に参加し、西洋画の技法に示唆を得た没線描法による作品を発表。後、院の移転に伴い、茨城県五浦に移住。大正3年(1914)には天心の遺志を継ぎ、院を再興。生涯師の理想実現のため創意模索し、独自の気宇広大な世界を確立した。昭和12年(1937)に第1回の文化勲章を受章。

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