1800-04年頃/油彩、カンヴァス
231.0×158.0cm
SUMMARY作品解説
執務机の前に座り、右手にペン、左手に発令文書を持った第一執政の軍服姿の若きナポレオン。背景の建物は、ルネサンス様式の美しいたたずまいを見せるシャンボール城である。ナポレオンが城を装飾する為に描かせたものであろう。グロは初期のナポレオンに関係の深かった3人の画家──ダヴィッド、アングル、そしてグロ──のうちで、その重要性の点でも、受注回数においても最も大きな貢献をなした画家であった。
ARTIST作家解説
アントワーヌ=ジャン・グロの工房
Workshop of Antoine-Jean Gros1771-1835
新古典主義の代表的画家ダヴィッドの後継者。14歳の時ダヴィッドのアトリエに入った。ナポレオンに知遇を得、公用画家としてナポレオンを描き、ナポレオン叙事詩の偉大な代弁者となった。彼はダヴィッド派を代表する存在となったが、当時しだいに台頭しつつあったロマン主義の精彩な色感と躍動する生命観に心を奪われていった。その後、師のアトリエを統括するようになったが、晩年、自らのロマン主義的性向との相克に悩み、セーヌ川に投身自殺を図った。
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