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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

刀 折返銘 正恒 Katana: Folded Signature ‘Masatsune’

備前 平安時代末期—鎌倉時代前期(12-13世紀)/鉄、鍛造

刃長62.0cm、反り1.4cm

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教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

本作は、形状は鎬造(しのぎづくり)、庵棟(いおりむね)、細身でやや反(そ)りがつき、先にいって臥し、小鋒。鍛えは、板目肌(いためはだ)、地斑(じふ)ごころ入り、地沸(じにえ)がつく。刃文は小乱れでよく沸づき、砂流(すなが)しかかり、湯走(ゆばし)りが交じるなどの働きがある。磨上(すりあ)げ折返銘(おりかえしめい)ながら地刃(じば)共に古備前派の古雅な特色がよく現れている。

ARTIST作家解説

正恒

Masatsune

備前は日本最大の刀剣産地として知られるが、日本刀の比較的早い時期にあたる平安時代後期に古備前派と称する刀工集団が出現し、正恒は古備前派を代表する刀工として著名である。正恒という刀工は、同時代に数名いたと見られている。正恒の作風は腰反(こしぞ)りで踏(ふ)ん張(ば)りがあり、小鋒(こきっさき)となり、地鉄(じがね)は小板目肌がよく詰(つ)み、刃文は直刃(すぐは)を主体に小乱れ、小丁子(こちょうじ)などが有り、後の備前刀が華やかな大模様の乱れ刃が多いのに対し焼刃(やきば)の低い古調な作風が特徴である。

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INFORMATION作品情報

出品歴

2018年7月1日 (日)~8月19日 (日)

美しき刃たち〜東京富士美術館コレクションと福島の名刀〜 福島県立博物館(福島、会津若松市)

2018年1月13日 (土)~2月12日 (月)

鐡華繚乱-ものゝふの美 徳島市立徳島城博物館(徳島、徳島市)

1995年2月10日 (金)~4月16日 (日)

日本美術の名宝展—江戸時代(1615—1868) ラ・ペドレラ [カサ・ミラ](スペイン、バルセロナ)

1994年9月23日 (金)~1月22日 (日)

日本美術の名宝展—江戸時代(1615—1868) ホアン・マーチ財団本部展示室(スペイン、マドリード)

1994年5月28日 (土)~7月18日 (月)

日本美術の名宝展—武士の世界 メディチ・リッカルディ宮殿、メディチ美術館(イタリア、フィレンツェ)

1991年8月10日 (土)~10月20日 (日)

日本美術の名宝展 スコットランド王立美術館(イギリス、エディンバラ)

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