江戸時代前期(17世紀)/紙本金地着色 屏風装(六曲一双)
154.4×353.2cm(各)
SUMMARY作品解説
洛中洛外図は桃山時代後期に成立し、江戸時代まで続いて制作された風俗画の一種である。京都の市街(洛中)と郊外(洛外)の名所や旧跡、四季折々の行事などを一望のもとに描く。通常、六曲一双の画面に描かれる。左隻の中央に大きく二条城が描かれ、右隻には豊臣の余光を反映して方広寺の大仏殿が配されている。金雲たなびく眼下に祇園祭などの祭礼・行事や市井の人々の営みが活写され、当時の賑わいが伝わってくるような瑞々しい作品である。
ARTIST作家解説
狩野派
Kano School
日本絵画史上最大の漢画系画派。室町後期から明治初期の約400年にわたって存続し、絵画史のなかで大きな役割を果たした。創始者は、室町幕府の御用絵師、狩野正信。その後、狩野元信、狩野永徳ら優れた絵師を輩出し画壇の覇権を握る。江戸時代には、狩野探幽をはじめとする江戸狩野が形成され、代々幕府の御用絵師としての地位を保証されるに至った。
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INFORMATION作品情報
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