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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

アンリ4世、宰相シュリー、愛妾ガブリエル・デストレ Henri the Fourth, Sully and Gabrielle d’Estrées

1819年頃/油彩、カンヴァス

50.5×42.0cm

貸出中

視線の届く先に─東京富士美術館コレクション展

会期:2024年03月23日 (SAT)2024年06月23日 (SUN)

成都市美術館(中国、成都)

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教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

ブルボン朝初代の国王アンリ4世と愛妾ガブリエル・デストレ、そしてアンリ4世が信頼を寄せていた宰相シュリーを描いている。本作では、アンリ4世はシュリーを従者として扱うガブリエル・デストレの言動に憤慨し、シュリーに手を置いて彼を擁護している。王はガブリエルに「あなたのような愛人は10人見つけられるが、彼のような従者は一人しか見つからないだろう」と咎めている。ガブリエルは胸に片手を当てて座り、王の言葉に深く自尊心を傷つけられ、今にも気を失いそうだ。本作には、拒絶というテーマが描かれている。フラゴナールは、王の身振りや、高いレースの飾り襟によって王の顔の表情をより尊大に表現し、ガブリエルを打ちのめす彼の辛辣さを巧みに表現している。茫然自失したガブリエルの姿は低い位置に置かれており、演劇的な描写となっている。 1814年のブルボン家の復権に伴い、アンリ4世(1553-1610年)の肖像は特に人気を博した。本作は、フラゴナールが1819年のサロンに出品した『シュリーとガブリエル・デストレ』(パリ、個人蔵)の習作であると考えられている(この作品は後に『ガブリエル・デストレ』、『シュリー』、『アンリ4世』と、それぞれの肖像画として分割された)。また、本作とごくわずかに異なるもう一つのバージョンも存在する(所在不明)。

ARTIST作家解説

アレッサンドル=エヴァリスト・フラゴナール

Alexandre-Evariste Fragonard1780-1850

ジャン=オノレ・フラゴナールの息子。イーゼル画、装飾画、彫刻、建築、素描、挿絵、版画、セーブル陶器や衣装のデザインなど、幅広い分野において功績を残した。12歳の時に王立特待生学校(l’École royale des élèves protégés)にてジャック・ルイ・ダヴィッドのもとで学び、1793年、13歳にしてパリのサロンに初出品した。1790年代のフラゴナールの作品は主に新古典主義的な様式で、共和主義の革命を題材にした素描であり、その多くが複製版画化されていた。このことは、当時絶対王政の象徴で軽薄な表現と考えられていた父のロココ様式を脱却し、師であるダヴィッドを追随しようとしていたことがうかがえる。だが晩年には、フラゴナールは父の作品に見られる絵画技法や様式を多く取り入れるようになった。1820年から1830年頃まで、セーヴル陶器工場で働き、陶器のデザインや装飾を手がけた。彼は時代の流行や好みに合わせて題材を変えることで成功を収めた。1819年からは歴史画の制作に集中し、以降、フラゴナールのキャリアにおいて中世やルネサンスを舞台にした絵画が大部分を占めるようになる。大胆な手法、いきいきとした筆使いや躍動的な場面によって、より自由な雰囲気の画風を確立した。

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