武蔵 江戸時代前期(17世紀)/鉄、鍛造
刃長72.0cm、反り1.5cm
SUMMARY作品解説
本作は、鎬造(しのぎづくり)、反り浅く、茎(なかご)はやや長め、鍛えは板目肌がよく詰(つ)んで精美、丁字映(ちょうじうつ)りが現れる。刃文は、常光の得意とする一文字写しの匂(にお)い出来(でき)の大房丁子刃を焼き、足しきりに入る。茎(なかご)には、目釘孔(めくぎあな)下、鎬地(しのぎじ)に、太鏨(たがね)で大きく「入道知休」を用いた作者銘がある。地刃ともに傑出した出来を示し、付属の外装には葵紋が金蒔絵で施されており、将軍徳川家ゆかりの品であったことがわかる。
ARTIST作家解説
常光
Tsunemitsu
初代常光は、江州蒲生に生まれ、山城にて修業後、弟の光平と江戸の四谷に移住して作刀。入道して一法、また知休(智休)とも称し、江戸石堂(えどいしどう)派を代表する刀工である。長寿を全うし、入道後の元禄11年(1698)、73歳添銘(そえめい)の作が今に残されている。作風は、反(そ)りの浅い姿に福岡一文字の大房丁子(おおふさちょうじ)乱れを焼くが、焼幅には広狭があり、狭いところは小丁子(こちょうじ)乱れで匂足(においあし)の入るのが特徴である。
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INFORMATION作品情報

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