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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

春秋山水図 Scenery in Spring and Autumn

昭和6年(1931)/絹本裏箔着色 屏風装(六曲一双)

169.8×360.0cm(各)

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教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

右隻には春の山路を馬に乗り行く人と荷を担ぎ歩く人を描き、左隻には秋の湖で釣に興じる人々の長閑な風景を描いて、春秋を対比させる。所々着色された草木や山肌が画面をやさしく彩り、遠近法を用いた見事な空間構成もいきている。関雪は中国に40数回足を運び、現地の写生をもとに作品を制作し、四条派の写実性に基づいた「新南画」と呼ばれる独自の世界を形成した。本作はその典型的な作例といえる。

ARTIST作家解説

橋本関雪

Hashimoto Kansetsu1883-1945

兵庫に生まれる。はじめ片岡公曠に四条派を習い、20歳で竹内栖鳳の竹丈会に入門。第2回文展で初入選。その後、中国の故事や文学を主題にした作品を次々と発表。第3回展の《失意》(京都国立近代美術館蔵)、第4回展の《琵琶行》(DIC川村記念美術館蔵)がそれぞれ褒状を受賞した。第6回展では一科と二科の双方で褒状を受け、画家として広く認められた。30歳で初めて中国を訪問。以後60回以上にわたって、同国を訪れ、現地の写生を基とした新しい南画作品(新南画)を創り出した。大正7年(1916)の第12回文展で《木蘭》(橋本関雪記念館蔵)が特選を受賞し、永久無鑑査となる。晩年は《玄猿》(東京芸術大学蔵)、《唐犬図》(大阪市立美術館蔵)に代表される動物画を描き、新境地を開いた。

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