文化年間中期(1810年)頃/木版多色刷 画帖
23.3×17.3cm(各)
SUMMARY作品解説
北斎は、その生涯に、確認されているだけでも東海道のシリーズの浮世絵版画を7種類手がけている。この展示の版図はその中の最も大きなサイズのもの。文化7年(1810)、北斎が50歳の時刊行されたものと思われ、版元については「掛川」「見附」などの画中に伊勢屋利兵衛の商標があることから伊勢屋版とされている。十返舎一九の『東海道中膝栗毛』の主人公である弥次郎兵衛、喜多八のような二人の旅人が描かれていたり、宿駅や旅人の風俗を中心に描かれている。
ARTIST作家解説
葛飾北斎
Katsushika Hokusai1760-1849
19歳の時に勝川春章に入門し、春朗と名乗る。師春章没後、勝川派を離れ、俵屋宗理を襲名。以後、戴斗、北斎、画狂人、為一、卍老人など30余り画号を使った。40歳半ばから曲亭馬琴著の『椿説弓張月』など、当時流行した読本挿絵を多く手がける。文化11年(1814)、絵手本をまとめた《北斎漫画》を発表。70歳代に入り、代表作《冨嶽三十六景》をはじめ錦絵の揃物を次々と版行。最晩年は肉筆画にも筆を揮った。
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INFORMATION作品情報

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