17世紀イタリアのジェノヴァ派の指導的画家。カプチン派の修道僧で、後に司祭になったため、一般にジェノヴァの司祭とも呼ばれる。16世紀ヴェネツィア派の研究をするとともにドメニコ・フェーティーとヨハン・リスの作品の影響下に独自のバロック的画風を確立した。ヴェネツィア出身の画家が低迷していた時代に、その絵画の伝統を保持する手助けをして、ヴェネツィア派バロック様式の成立に貢献した。