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講演会 開催予定 申込:不要

シンポジウム「ルネ・ユイグの世界 ふたつの視座から」

ルネ・ユイグ (René Hyughe, 1906-1997) は、美術と人間の関わりを、「芸術心理学」という独自の視点から考察し、それは今なお示唆に満ち、刺激的である。ユイグの歿後、原稿や講義ノートなど貴重な資料が、名誉館長を務める東京富士美術館に寄贈された。同館は18世紀西洋美術の日本で屈指のコレクションで知られ、これらをひとつの基盤に美術研究所の設立を計画している。

今回のシンポジウムはその第一歩として開催される。

ユイグの美術研究は、ルーヴル美術館絵画部長、コレージュ・ド・フランスの「芸術心理学」教授、アカデミー・フランセーズ会員などの要職を務めるなかで身につけた、「作品を見る眼」と該博な知識を基盤にしている。そこから生まれた「芸術心理学」は、作品の様式= 形態や図像の意味の研究をさらに深め、画家の個人的気質、すなわち魂の奥深く潜むものに眼を向けた。画家が何故ある主題を選び、どのように表現したかの探求が、ユイグの課題になる。
シンポジウムでは、ルネ・ユイグの活動を、美術館人と美術研究者というふたつの視座から振り返ることにしたい。

主 催:
東京富士美術館、日本18世紀学会

後援:
日仏美術学会

プログラム:
開会のあいさつ 清水由朗(東京富士美術館館長)
第一部
ルネ・ユイグと東京富士美術館 五木田聡(前東京富士美術館館長)
ルネ・ユイグのミュゼオグラフィー:「近世フランス絵画展」(1983 年)とルーヴルの救出活動を事例として 松岡智子(倉敷芸術科学大学)
第二部
第二部のイントロダクション:ユイグのヴァトー論 大野芳材(美術史家)
ジャン= シメオン・シャルダン《デッサンの勉強》──18 世紀半ばの美術趣味をめぐって 船岡美穂子(放送大学)
18 世紀フランス絵画:装飾と作品のはざまで──フランソワ・ブーシェを中心に 太田みき(学習院大学)
J. ピルマンの装飾版画 伊藤已令(日本大学)
アントワーヌ= ジャン・グロの工房《第一執政ボナパルトの肖像》について 矢野陽子(駒澤大学)
質疑応答
閉会のあいさつ 金沢文緒(岩手大学、日本18世紀学会幹事)

期間2025年11月30日(日)12:00〜17:00(開場は20分前)
申込

不要、先着順(一般参加枠50名)

※一般参加の入場受付は11:40~、受付開始までにミュージアムシアター前にお越しください。
※日本18世紀学会会員、日仏美術学会会員は会員専用の申込フォーム(Googleフォーム)からお申込みください。

定員150名(日本18世紀学会・日仏美術学会会員100名、一般参加50名)
会場東京富士美術館/本館 ミュージアムシアター
※当日のシアター上映は中止します
料金無料 ※展覧会入場チケットが必要。
開催形態現地開催
展覧会ヨーロッパ絵画 美の400年 詳細

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