新春を寿ぐ生演奏の箏曲を背景として、作法に則った花手前の実演をしていただきます。約1時間を三部構成で実施します。
始めに、卓上での花手前です。はさみの扱いは勿論ですが、手、足、指先の運びなど、無駄の無い所作は、必見です。日常の中の非日常性を感じる一瞬かも知れません。かつて日本人は、こんなにもたおやかな生活をしていたのか、と感じる場面でもあります。
次に、鑑賞者の皆様にも参加して頂き、実際に花を生けていただきます。具体的には当日のお楽しみです。
最後に、壺に松を生け、次に花を加えていきます。次第に形になっていくその様と圧倒的な力を楽しんでいただきます。又、この時の琴の調べにも注目です。琴と生け花がどのように共鳴し合うか、大変に興味深いものがあります。
初春の静謐な凛とした美術館のロビーに、無心に生けられる花の数々。時折に心地よい切りばさみの音が静かに響きます。

皆様のご参加をお待ちしております。