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SUMMARY作品解説

この作品はライボルトがイタリア留学を終えてウィーンに戻ってまもなくの頃の作品。静謐で安定した画面、輪郭線の重視、盛期ルネサンス風の色面構成などはライボルトの古典主義的手法の成熟を示すものである。しかし、モデルの健康的な女性の肉体美に見られる写実的傾向、温かみのある顔の表情や幼い娘の愛らしい仕草などは、冷たい古典主義理論とは無縁であり、ここに時代の空気とも言うべきロマン主義の影響、さらにはライボルトが肖像画家として大成功をおさめることになった要因を見てとることができよう。

ARTIST作家解説

カール・ヤコプ・テオドール・ライボルト

Karl Jakob Theodor Leybold1786-1844

優れたミニアチュール画家で彫版家でもあったヨハン・テオドール・ライボルトの子としてシュトゥットガルトに生まれ、ウィーンのアカデミーで絵を学んだ。新古典主義の急先鋒であったヤーコプ・カルステンスの忠実な弟子であったエーベルハルト・ヴェヒターが、ライボルトの指導にあたった。ローマで8年間修行を積んだライボルトは、1815年にウィーンに戻り、優れた肖像画家として名声を博した。後にシュトゥットガルトの美術アカデミーの講師を務め、1842年には同地の国立美術館の館長(監督官)となった。

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