1638-41年/油彩、カンヴァス
208.2×130.2cm
SUMMARY作品解説
エドワード・サックヴィルは、イギリス・ピューリタン革命期にチャールズ1世を支持した騎士党の一員。宮廷を中心に活躍した叙情詩人としても知られる。本作は、サックヴィルの肖像画のなかでも代表的な作品で、肖像画家として名声を博したヴァン・ダイク特有の堂々たる風格と気品を伝えている。鎧と鉄兜は騎士の誇りと忠誠心を、赤と金の豪華な衣服は貴族の華やかな暮らしぶりを表している。
ARTIST作家解説
アントニー・ヴァン・ダイクに帰属
Attributed to Anthony van Dyck (1599-1641)1599-1641
フランドル出身の17世紀最大の画家の一人。アントウェルペンで生まれる。ペーテル・パウル・ルーベンスの工房で制作しながら、ルーベンスのもつ優雅で宮廷的な画風の一面を受け継ぎ、神話画、宗教画、ことに肖像画にその天才的才能を発揮した。16歳のときには工房を構え弟子をもっていたと伝えられ、若くして華やかな活動を展開し、21歳でイギリスのジェームス1世の宮廷画家となった。22歳からの6年間はイタリアで過ごし、ヴェネツィア派とりわけティツィアーノ・ヴェチェッリオの作風を吸収しつつ、貴族の肖像画を数多く手がけ大成功を収めた。後年、チャールズ1世の宮廷画家として没年までイギリスで過ごし、騎士の称号を受けた。代表作に《チャールズ1世の肖像》(ルーヴル美術館蔵)などがある。
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INFORMATION作品情報

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Provenance: Switzerland, Private collection Exhibited: National Portrait Gallery, 1866, No.1
Literature: Cust, 1900, pp.274, no.77 Schaeffer, Van Dyck, p.403 Gluck, Van Dyck, p.412 Eril Larsen, Vam Dyck, Ⅰ. pl.27 (ill.) and p.454 (ill.), Ⅱ. Pp.386-387, no.984
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