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『愛しのマン・レイ展』作品紹介(1)

マン・レイ《セルフ・ポートレート》1932年 東京富士美術館蔵 [通期展示]
『愛しのマン・レイ展』に出品されている作品をご紹介いたします。
マン・レイが正面を向き、片手をコートのポケットに入れてポーズを決めたセルフ・ポートレートです。
この写真が撮影された1932年は、彼がリー・ミラーと破局するという悲哀に満ちた年でした。ただし、撮影が破局の前後どちらかは明らかではありません。
鋭い目つきが印象的ですが、裏面には「Best Greetings from son to you all」という文字が記されており、「from son」の表現から両親に宛てたものと推測されています。この写真は、姪フローレンスが所蔵していたもので、当時現像された数少ないものの一つです。
※リー・ミラー(1907-1977)は、マン・レイの恋人であり、彼に影響を与えただけではなく、写真家としても活躍した人物です。特に第二次世界大戦中には戦争写真家としても評価され、彼女の多才な活動は芸術や報道の世界で大きな影響を与えました。

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