
6月7日(土)、サタデーコミュニティ「あそびじゅつかん」が開催され、八王子市立陶鎔小学校の児童やその保護者、先生方に加えて、卒業生も来館しました。はじめに「写真展 岩合光昭の日本ねこ歩き」を鑑賞。猫のしぐさや表情に注目し、「目元に注目すると、撮影者との信頼関係が感じられる」といった鋭い観察もありました。写真を通して、命のぬくもりを感じる時間となりました。
続いて、新館常設展示室では、先生が主導する対話型鑑賞が行われました。まず1分間、じっくり作品を見た後、「男の人の足元に犬がいる」「ライオンが倒れている」「後ろの人物が何かを持っている」など、子どもたちから自由な意見が次々に飛び出しました。登場人物の表情や様子に注目すると、「夫婦喧嘩をしている?」「周りの人が止めているのかも」といった想像が広がり、活発な対話が生まれていました。
鑑賞の最後には、先生が作品のタイトルと、登場人物の特徴を示すモチーフ(アトリビュート)について紹介。棍棒やライオンの毛皮など、特定の人物を見分ける手がかりを通して、子どもたちは美術作品の背景にある物語や人物像に思いを巡らせていました。