
メアリー・カサット
裸の赤ん坊を抱くレーヌ・ルフェーヴル(母と子)
1902-03年 油彩、カンヴァス 68.1×57.3cm
ウスター美術館
Museum Purchase, 1909.15/Image courtesy of the Worcester Art Museum
『印象派 モネからアメリカへ -ウスター美術館所蔵-』に出品されている作品をご紹介させていただきます。
カサットはピッツバーグの裕福な家庭に生まれ、ペンシルヴァニア美術アカデミーで絵を学び、その後パリに赴くが、普仏戦争の影響などでアメリカとフランスを行き来しました。1877年、エドガー・ドガに出会い、彼の勧めで1879年の第4回印象派展から4度にわたり出品しました。
ここに描かれている女性は、カサットの別荘で1902年から03年にかけてコックを務めた女性です。彼女が抱いている子どもは実の子どもではありませんが、「母性」という主題に焦点を当て、「愛情」を表現しています。