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2022.02.15

「上村松園・松篁・淳之 三代展」作品紹介(1)

「上村松園・松篁・淳之 三代展」作品紹介(1)
上村松園(1875-1949)《人形つかい》 明治43年(1910) 松伯美術館蔵
現在開催中の「上村松園・松篁・淳之 三代展」に出品されている作品をご紹介させていただきます。
本作は二曲屏風に仕立てられていますが、同年に制作された対幅の作品も存在します。松園はその対幅作品を当初、第3回文部省美術展覧会に出品しようと考えていましたが、母・仲子に「心を大きくして大局から物を考えなさい」(青眉抄p.337)と諭され、出品を断念したそうです。
対幅作品では左幅に人形使いの男性が、右幅にそれを観賞する女性たちが描かれていますが、本作ではその女性たちだけを二曲屏風の右側に配置し、左半分には襖のみを描くという、こちらの想像を書き立てようとする大胆な構図が取られています。

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