
「古代エジプト展 天地創造の神話」作品紹介(10)
No.91《デモティックの銘文のあるパレメチュシグのミイラ・マスク》
ローマ支配時代、後50~後100年頃 メイル(中部エジプト地域)
©Staatliche Museen zn Berlin,Ägyptisches Museum und Papyrussammlung / M. Büsing
現在開催中の「古代エジプト展 天地創造の神話」に出品されている作品をご紹介させていただきます。
こちらのミイラ・マスクは、メイル遺跡(中部エジプト地域)より出土され、その記された文字からパレメチュシグをいう名の男性のものだと判明しております。
金箔が貼られ、豪華に装飾された縦じまの頭巾をかぶっており、額には、カールした髪がご覧いただけます。
装飾にはアヌビス神(黒い犬)やウジャト眼など多数描かれており、下部中央には、籠にとまるクロトキが表されています(胸元の青い部分)。トキは、神聖な鳥として崇められていました。