
No.27《ハトシェプスト女王のスフィンクス像(胸像)》
前1479~前1458年頃 テーベ西岸、アル=ディール・アル=バハリ
©Staatliche Museen zn Berlin,Ägyptisches Museum und Papyrussammlung / J.Liepe
現在開催中の「古代エジプト展 天地創造の神話」に出品されている作品をご紹介させていただきます。
縞模様のネメス頭巾を被り、額には聖なる蛇、あごには付け髭を装着したハトシェプスト女王。元々は顔がヒト(ハトシェプスト女王)、胴体がライオンのスフィンクス像で、ルクソール西岸にあるハトシェプスト女王の葬祭殿に続く参道にたくさん設置されていました。女王は古代エジプト史上初めてファラオになった女性です。ところが、後のファラオにより、このスフィンクス像は破壊され、地中深く埋められてしまいました。