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2021.02.18

コンスタブル展(三菱一号館美術館)に当館の作品が出品されます

東京富士美術館が所蔵するジョセフ・マラード・ウィリアム・ターナー《ヘレヴーツリュイスから出航するユトレヒトシティ64号》220日(土)から開催される「テート美術館所蔵 コンスタブル」展に出品されます。

1832年に開催されたロイヤル・アカデミー展に出品された本作は、コンスタブルが描いた《ウォータールー橋の開通式(ホワイトホールの階段、1817618日)》と並んで展示されました。この2作品が同時に展示されることは日本では初の試みとなります。

ターナーは寒色の銀色がかった自身の海景画が、燃えるような色彩を散りばめたコンスタブルの大型作品の隣に配されたことを知り、「ヴァーニシング・デー[最終仕上げの日]」と呼ばれる手直しの期間に、《ヘレヴーツリュイス》の右下方に鮮やかな赤色の塊を描き加えてブイの形に仕立て上げ、一気に観客の視線を自作に引きつけようと画策したのです。 後日コンスタブルは、「ターナーはここにやってきて、銃をぶっ放していったよ」とこぼしたと伝えられます。

なお、このエピソードを記述した当館所蔵の書籍、チャールズ・ロバート・レスリー著『回想録』も出品されます。こちらも本邦初公開の資料です。テート美術館と当館の作品が織りなす美の競演を、是非、三菱一号館美術館にてお楽しみください。

展覧会名:テート美術館所蔵 コンスタブル展

会場:三菱一号館美術館(東京都千代田区丸の内2-6-2

会期:2021220日(土)~5月30日(日)

詳細は、以下のURLにてご確認ください。

https://mimt.jp/constable/

<画像情報>

左上:ジョセフ・マラード・ウィリアム・ターナー《ヘレヴーツリュイスから出航するユトレヒトシティ64号》 1832年、油彩/カンヴァス、91.4×122.0㎝ 東京富士美術館蔵

右上:ジョン・コンスタブル《ウォータールー橋の開通式(ホワイトホールの階段、1817618日)》1832年発表、油彩/カンヴァス、130.8×218.0cm テート美術館蔵 ©Tate

右下:チャールズ・ロバート・レスリー著『回想録』、1860年 東京富士美術館蔵

左下:展示風景

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