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「Flower × Flower 展」作品解説

本展出品作品をご紹介いたします。(※ 新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため、当面の間、臨時休館をしております)

歌川豊国(1769-1825)
《新吉原桜之景色》
文政期(1818-1830)
木版多色刷 大判錦絵五枚続
東京富士美術館

歌川豊国は歌川派の開祖・歌川豊春に入門し、役者絵や美人画で絶大な人気を得た。国政、国貞、国芳など優秀な門人を数多く抱え、浮世絵界は歌川一派の絵師たちによって席巻されることとなった。本作に描かれている新吉原は江戸随一の享楽地で、仲之町と呼ばれる中央の大通りには毎年春になると植木職人の手によって桜の木が植えられた。5枚もの版画を継ぎ足し連続の横長の画面に仕上げ、満開の桜のもと、豪華な衣裳を身にまとった花魁を中心とする一行が行き交う新吉原の絢爛たる光景が描かれている。

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