
2月29日(土)に開幕した「上村松園・松篁・淳之 三代展」は、2日間のみ開館した後、新型コロナウィルス感染症の感染予防・拡散防止のため、3月2日(月)より臨時休館を余儀なくされ、残念ながらこのまま閉幕を迎える方向となってしまいました。
展覧会を楽しみにしてくださっていた方のことを思うと誠に残念でなりません。
このたび、展覧会をご覧になりたくてもご覧になれなかった方のために、ご自宅でもご鑑賞いただけるように、本展の出品作品や展示風景、また見どころについてまとめた約14分の紹介映像を作成しました。
「上村松園・松篁・淳之 三代展」ムービー(解説付き)約14分
https://youtu.be/sKqlCr4-vQM
展覧会を十分にご堪能いただくことはできませんでしたが、本映像をとおして、本展の雰囲気を味わっていただけましたら幸いです。
映像の中で紹介しました松園の言葉に
「ある時は芸術的な行き詰まりに、ある時は人間的な悩みに、これほど苦しむなら生きているより死んだ方が、楽に違いないと本気で思ったことが、幾度もございました。そんな所を、幾度も通り抜けますと、人はほんとうに、強く強く生きられるものでございます。」
とあります。
この言葉からはどんな状況にも屈しない人間の強い底力を学ぶことができると思います。
このような時期だからこそ、芸術作品の放つ前向きなエネルギーが少しでも皆様の元に届きましたら嬉しく思います。