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「フランス絵画の精華」展の出品作品より(7)

現在好評開催中の「フランス絵画の精華」展の出品作品を紹介します。(本展は2020年1月19日まで)

エリザベト=ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン(パリ、1755年―パリ1842年)
《ポリニャック公爵夫人、ガブリエル・ヨランド・クロード・マルチーヌ・ド・ポラストロン》
1782年
油彩、カンヴァス
92.3×73.6cm
ヴェルサイユ宮殿美術館
Photo © RMN-Grand Palais (Château de Versailles) / Gérard Blot / distributed by AMF

ヴィジェ・ルブランは女性画家の草分けで、王妃マリー=アントワネットのお気に入りの画家となって、宮廷人をはじめ多くの肖像画を描いて人気を博しました。
本作のモデルは、王妃マリー=アントワネットの友人で、フランス王家の養育係を務めたポリニャック公爵夫人(1749-1793)。屋外で手すりにもたれかかって右手にばらの花を持つ夫人は、花のブーケが付いた麦藁帽子をかぶり、白い部屋着を青い筋の入った黄色の帯で締めて、糸の刺繍の縁飾りがある黒いケープをまとっています。流行のファッションに身を包んだ夫人を描いた本作は、ヴィジェ・ルブランが描いた肖像のなかでも、最も魅力的な作品のひとつといえます。

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