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「フランス絵画の精華」展の出品作品より(1)

現在好評開催中の「フランス絵画の精華」展の出品作品を紹介します。(本展は2020年1月19日まで)

日本初公開
ニコラ・プッサン(レザンドリー、1594年―ローマ、1665年)
《コリオラヌスに哀訴する妻と母》
1652-1653年頃
油彩、カンヴァス
116×196cm
ニコラ・プッサン美術館
© Christophe Deronne

フランス古典主義美術の父ともいえるニコラ・プッサン。彼が晩年に描いた《コリオラヌスに哀訴する妻と母》は、彼の生まれ故郷レザンドリーの美術館が所蔵する歴史画の傑作で、日本初公開の作品です。
「画家哲学者」と呼ばれたプッサンにとって、絵画は眼だけでなく精神を楽しませ豊かにするものでした。この作品では、古代ローマの将軍コリオラヌスのエピソードをもとに、家族の絆の強さが表されています。正確なデッサンでかたどられた人物を組み合わせて、身振りと表情でストーリーを語るという歴史画の見事な一例です。

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