
7月24日(水)、八王子市立浅川小学校6年生119名が来館されました。
今回は、市内の図工科教員や美術館インターンシップをしている大学院生、美術館と創価大学の連携授業である「ミュージアム・エデュケーション Ⅰ」の受講生などが、それぞれ6箇所に分かれて児童へ対話によるギャラリートークを実践しました。児童は少人数の班に分かれて時代や趣が異なる3箇所の作品を巡り、それぞれ対話による鑑賞で作品を通して学びを深めました。
あるトークでは、波が描かれている作品を題材に、五感を研ぎ澄ませて鑑賞するとともに、葛飾北斎の《神奈川沖浪裏》と現代のアニメーションの波の表現を見比べ、時代や場所、描く人や用途によって人間は様々な表現を生み出してきたことを学び、今後の鑑賞や表現につながるトークとなりました。
その後の自由鑑賞では、ギャラリートークで学んだことを生かして積極的に課題に取り組みました。
また、開催中の「山本二三展」では、約220点におよぶ日本のアニメーション美術の巨匠の美しい原画を、友人と語らいながら楽しく鑑賞しました。
児童のみならず、教員や学生にとっても美術館での学びを深める有意義な時間となったようです。