
ロイヤルアカデミー(ロンドン)の創設250周年を記念する展覧会「ターナー、カンスタブルとロイヤルアカデミー」(原題 ’He has been here and fired a gun’ Turner, Constable and the Royal Academy)に当館所蔵のターナー《ヘレヴーツリュイスから出航するユトレヒトシティ64号》が招待出品され、1月10日、ロイヤルアカデミーのスタッフの手により展示室に設置されました。
同作品は、1832年のロイヤル・アカデミーの年次展覧会に出品されたもので、そこで面白いエピソードが生まれたことでも有名です。それは、展覧会の直前の最後の手直しが許される日に、隣に展示された好敵手カンスタブルの絵に刺激を受け、よりいっそう色彩効果を上げるため、中央よりやや右の海上に、最後に赤いブイを描き入れたというものです。
同展には、1832年の展覧会のとき、隣に展示されたとされるカンスタブル《ウォータールー橋の開通式》(テート所蔵)が一緒に展示される予定です。
同展は1月12日(土)から一般公開されます。
(写真キャプション: 後列右端が展覧会担当キュレイターのDr. Per Rumberg氏、左から二人目が当館の五木田館長)