
2月3日(土)、東京富士美術館にて21名の研究者、学芸員等が参加して第2回源氏絵データベース研究会が開催されました。
本研究会は、著名な源氏絵研究者であった東京芸術大学名誉教授・田口榮一氏が過去に調査・撮影した35㎜スライドの画像による源氏絵データベースを共有・活用する研究会として2016年に発足しました。
第2回目となる今回は、当館を会場として開催され、当館の鴨木学芸員が「公開と非公開の狭間、デジタル画像と権利問題をめぐる最近の動向─全国美術館会議における実際的な話題を中心に─」と題して発表を行いました。発表のあとの見学では、当館のIT機器を活用した鑑賞システム(みどころルーペ、VR、QRコード鑑賞ツール)の事例見学、狩野光信様式の可能性が指摘されている当館所蔵の「源氏物語図屏風(桐壺・胡蝶)」の特別観覧が行われました。
参加された研究者からは、研究活動における画像の取り扱いについてや、鑑賞ツールの使用状況についての質疑応答、特別観覧の屏風作品についても活発な意見交換が行われました。今後も当館では所蔵作品の研究・公開に向けた諸活動を推進して参ります。