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「花鳥風月ワンダーランド」展後期作品紹介

現在開催中の「花鳥風月ワンダーランド」展も残すところ3日間となりました(12/25まで)。本展の後期展示作品の中から主要なものをご紹介します。
日本人に宿る自然を愛(め)でる美しい心を当館所蔵の美術作品を通して、再確認してみてはいかがでしょうか。

横山大観(1868-1958)
《夜桜(花)》
昭和27年(1952)
絹本着色 軸装

京都祇園にある円山公園のしだれ桜を描いたもの。春の薄やみの中、立ちのぼる二条の篝火(かがりび)の明かりによって浮かびあがってくる桜の優艶(ゆうえん)な姿がドラマチックに描き出されている。大観は昭和5(1930)年、ローマでの日本美術展出品に際して、六曲一双屏風の《夜桜》を描いているが、この時の典雅で清明な趣とは異なり、むしろ幽玄で、大観が愛蔵していた冨田渓仙の《祇園(ぎおん)夜桜》に着想を得たのかもしれない。

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