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「花鳥風月ワンダーランド」展後期作品紹介

現在開催中の「花鳥風月ワンダーランド」展も残すところ1週間となりました(12/25まで)。本展の後期展示作品の中から主要なものをご紹介します。
芸術の秋。日本人に宿る自然を愛(め)でる美しい心を当館所蔵の美術作品を通して、再確認してみてはいかがでしょうか。

鈴木其一(1796-1858)
《萩月図襖》
江戸時代後期
絹本着色 襖(四面)

萩と月は秋を表す好画題といえよう。左右から伸びた紅白の萩は緩やかな動きをもって、対角線上に配置されている。花房と葉の表現には、輪郭線を引かず色の階調を作る付け立ての技法がとられ、葉の葉脈には金泥(きんでい)が施されている。月下の葉色に変化をつけ、絹地の背景に銀泥を引くことで月光を演出するなど、こうした其一の細部へのこだわりが画面に程よい緊張感をもたらすとともに、江戸琳派特有の美麗で瀟洒(しょうしゃ)な品格を醸し出している。

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