JP
やさしい日本語
ON

FAM NEWSFAMニュース

「花鳥風月ワンダーランド」展後期作品紹介

現在開催中の「花鳥風月ワンダーランド」展も残すところ2週間となりました。11/25より後期展示が始まっております。本展の後期展示作品の中から主要なものをご紹介します。
芸術の秋。日本人に宿る自然を愛(め)でる美しい心を当館所蔵の美術作品を通して、再確認してみてはいかがでしょうか。

竹内栖鳳(1864-1942)
《獅子》
明治34-35年(1901-02)
紙本金地着色 屏風装(六曲一双)

欧州から帰国した栖鳳が3ヶ月後の第7回新古美術品展へ出品した《獅子》に連なる作品。金地の大胆な空間に力強い墨筆で椰子の木を配し、その木間を進む獅子の姿を鬣(たてがみ)から足先の毛並みに至るまで驚くほど精確に描写している。外遊後に描かれた獅子は本作以外に7点が確認でき、本作は他のセピア調の作例に比べ、着彩と墨色を互いに強め合うような色調がみられる。いずれにせよ本作は栖鳳が欧州から持ち帰ってきた驚きと感動が結実した記念碑的な作品の一つといえる。

CURRENT
EXHIBITIONS現在開催中の展覧会